住宅購入の予算の決め方|年収・借入可能額・無理のない返済額の計算式【宅建士監修2026】

「自分はいくらの家を買えるのか」——これは住宅購入の出発点ですが、銀行の「借りられる額」と「無理なく返せる額」は別物です。宅建士が予算設定の正しい方法を解説します。

目次

「借りられる額」と「返せる額」の違い

銀行の審査は「返済能力があるか」を判断するためのものですが、審査通過=無理なく返せるとは限りません。

住宅購入の予算の決め方|年収・借入可能額・無理のない返済額の計算式【宅建士監修2026】
一般的な銀行の返済比率(返済負担率):
  年収400万円未満:年間返済額が年収の30%以内
  年収400万円以上:年間返済額が年収の35%以内

例:年収600万円の場合
  銀行が認める最大返済額:600万 × 35% = 210万円/年(月17.5万円)
  金利0.5%・35年返済で逆算すると:約6,500万円まで借りられる

しかし…生活費・養育費・老後の貯蓄を考えると
  現実的な返済額は手取り月収の25〜30%以内が安全圏

家計から考える「無理のない返済額」の計算法

  1. 手取り月収を把握(税引き後・ボーナスは除く)
  2. 月々の固定支出を算出:食費・光熱費・保険料・通信費・養育費等
  3. 貯蓄目標を設定:老後・教育費・緊急予備費として月3〜5万円確保
  4. 残額の中から返済額を設定:手取りの25〜30%が目安
例:手取り月収40万円
  固定支出:18万円
  貯蓄目標:5万円
  返済可能額:40 - 18 - 5 = 17万円/月

  金利0.5%・35年返済で計算すると→ 借入可能額:約4,600万円
  自己資金500万円なら → 物件予算:約5,100万円

自己資金(頭金)の最適な割合

頭金が多いほど借入が減り、金利・諸費用・月々の返済が有利になります。ただし全部注ぎ込むのは危険です。

住宅購入の予算の決め方|年収・借入可能額・無理のない返済額の計算式【宅建士監修2026】 解説
  • 諸費用(仲介手数料・登記費用・引越し費用等):物件価格の6〜10%が目安。現金で用意が必須
  • 緊急予備費:生活費6ヶ月分(最低200〜300万円)は手元に残す
  • 頭金の目安:物件価格の10〜20%(+諸費用)が安全圏

見落としがちな住宅維持コスト

住宅購入後にかかる継続コストを予算に組み込むことが重要です。

費用項目年間目安
固定資産税・都市計画税10〜20万円
火災・地震保険料3〜8万円
修繕積立費(マンション)月1〜3万円
管理費(マンション)月1〜3万円
戸建ての修繕積立月1〜2万円(自己積立)

これらを含めた「住宅総コスト」がローン返済と合わせて手取りの35%以内に収まるかを確認しましょう。

住宅ローン控除を活用した実質負担の軽減

住宅ローン控除(租税特別措置法41条(e-Gov法令検索))を活用すると、年間最大21万円(借入3,000万円の場合)の税額控除が受けられます。13年間の合計では200万円以上の節税効果があり、実質的な金利を0.2〜0.4%程度下げる効果があります。

🔑 不動産売却・購入のご相談は

宅建士・不動産四冠ホルダーの視点から、査定・売却・購入を徹底サポートします。

不動産取引のプロに相談する →

関連記事

参考資料・公式情報

💡 四冠ホルダーからの一言:宅建試験は「なぜそのルールが存在するのか」という背景理解が合格の近道です。条文の丸暗記より、制度の趣旨を掴むことを意識してください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

宅建士・マンション管理士・管理業務主任者・賃貸不動産経営管理士合格。現在はサラリーマン兼大家業に従事。

不動産資格四冠全て合格した見識、さらに国交省やe-Govの最新統計データを基に情報発信中。

コメント

コメントする

目次