表面利回りと実質利回りの計算方法:不動産投資の利回りを正確に把握する

※本記事の情報基準日:2026年4月

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「利回り」は不動産投資の最重要指標

不動産投資の収益性を測る最も基本的な指標が「利回り」です。しかし「利回り8%」という数字だけを見て投資判断するのは危険です。表面利回りと実質利回りの違いを正確に理解することが、失敗しない投資の第一歩です。

表面利回り(グロス利回り)

表面利回り = 年間家賃収入 ÷ 物件購入価格 × 100

計算例:物件価格2,000万円・月家賃8万円の場合
年間家賃収入 = 8万円 × 12ヶ月 = 96万円
表面利回り = 96万円 ÷ 2,000万円 × 100 = 4.8%

表面利回りは計算が簡単で物件比較に便利ですが、以下の費用が一切考慮されていません。

実質利回り(ネット利回り)

実質利回り =(年間家賃収入 − 年間諸経費)÷(物件購入価格 + 購入時諸費用)× 100

諸経費に含まれる主な費用

  • 管理委託費(家賃の5〜10%)
  • 固定資産税・都市計画税(年間)
  • 火災保険料(月割)
  • 修繕費・修繕積立金(年間家賃の10%目安)
  • 管理費・修繕積立金(マンションの場合)

計算例(同じ物件で比較)

物件価格2,000万円・月家賃8万円・購入時諸費用140万円(仲介手数料・登記費用等)の場合

  • 年間家賃収入:96万円(満室想定)
  • 空室考慮(稼働率90%):86.4万円
  • 年間諸経費:管理費4.8万+固定資産税10万+保険1万+修繕9.6万 = 約25万円
  • 実質年間収入:86.4万 − 25万 = 61.4万円
  • 実質利回り:61.4万 ÷(2,000万+140万)× 100 = 約2.9%

表面利回り4.8% → 実質利回り約2.9%まで下がります。「高利回り」の物件も実質では平凡な収益になることが多いです。

利回りの目安(エリア・物件種別別)

物件種別・エリア表面利回りの目安実質利回りの目安
都心区分マンション3〜5%1〜3%
地方区分マンション6〜10%3〜6%
都市近郊一棟アパート6〜9%4〜6%
地方一棟アパート8〜15%4〜8%

実質利回りが3〜4%を下回る物件はキャッシュフローが出にくく、レバレッジ効果も得にくいため、購入前に収支シミュレーションで検証することが必須です。

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【監修者】ゆうぜん|不動産四冠ホルダー(宅建士・管理業務主任者・マンション管理士・賃貸不動産経営管理士)。自ら不動産投資・売却・管理を経験した実務家として、正確で実践的な情報をお届けします。※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の法律相談・投資助言ではありません。

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この記事を書いた人

宅建士・マンション管理士・管理業務主任者・賃貸不動産経営管理士合格。現在はサラリーマン兼大家業に従事。

不動産資格四冠全て合格した見識、さらに国交省やe-Govの最新統計データを基に情報発信中。

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