賃貸経営の収支シミュレーション:失敗しない計画の立て方と計算例

※本記事の情報基準日:2026年4月

目次

収支シミュレーションなしの投資は危険

「家賃収入が得られる」というイメージだけで物件を購入し、実際には毎月赤字というケースが後を絶ちません。賃貸経営を始める前に収支シミュレーションを必ず行い、「本当に利益が出るか」を数字で確認することが絶対条件です。

収支シミュレーションの基本構造

月次キャッシュフロー = 家賃収入 − ローン返済 − 管理費 − 修繕積立 − 固定資産税(月割)− その他経費

具体的な計算例(区分マンション1戸)

項目金額(月額)
家賃収入(稼働率90%想定)+81,000円(家賃9万円×90%)
ローン返済(2,000万円・金利2%・35年)△66,000円
管理委託費(家賃の7%)△6,300円
修繕積立(家賃の10%)△9,000円
固定資産税(月割:年24万円÷12)△20,000円
火災保険料(月割)△2,000円
月次キャッシュフロー△22,300円(赤字)

この例では毎月約2万円の赤字です。減価償却による帳簿上の節税効果があっても、キャッシュアウトが続く状態は危険です。

シミュレーションで必ずチェックする5項目

1. 空室率を楽観視しない

「満室前提」は最も危険な思い込みです。エリアの空室率・築年数・物件の競合状況から現実的な稼働率(80〜90%程度)を設定します。

2. 金利上昇リスクを織り込む

変動金利ローンを使う場合、現在の金利+1%・+2%の場合のシミュレーションも行います。月次キャッシュフローがマイナスに転落しないかを確認します。

3. 修繕費用の積立を怠らない

給湯器交換(15〜25万円)・エアコン故障(10〜15万円)・退去時原状回復(20〜40万円)など突発費用が必ず発生します。家賃の10〜15%を修繕積立として計上します。

4. 経年による賃料下落を見込む

築10年以降、家賃は毎年0.5〜1%程度低下する傾向があります。20年後の家賃を現在比85〜90%で試算し、長期的な収益性を確認します。

5. 出口(売却)時の価格を試算する

10〜20年後に売却した場合の想定価格を試算します。「ローン残高<売却価格」になる見込みがある物件を選ぶことが重要です。

プラスになるシミュレーションの条件

  • 自己資金を20〜30%以上入れてローン額を抑える
  • 表面利回り7%以上の物件を選ぶ(都市部は5%台でも許容範囲)
  • 管理費・固定資産税が低い物件を選ぶ
  • 空室が出にくい立地(駅徒歩10分以内・需要の厚いエリア)を重視する

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【監修者】ゆうぜん|不動産四冠ホルダー(宅建士・管理業務主任者・マンション管理士・賃貸不動産経営管理士)。自ら不動産投資・売却・管理を経験した実務家として、正確で実践的な情報をお届けします。※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の法律相談・投資助言ではありません。

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この記事を書いた人

宅建士・マンション管理士・管理業務主任者・賃貸不動産経営管理士合格。現在はサラリーマン兼大家業に従事。

不動産資格四冠全て合格した見識、さらに国交省やe-Govの最新統計データを基に情報発信中。

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