宅建業法 媒介契約 完全解説|専属専任・専任・一般の違い・規制・報酬上限【2026年版】

媒介契約書・不動産仲介のイメージ

情報基準日:2026年4月1日(宅地建物取引業法 最新改正時点)

目次

媒介契約とは

宅建業法第34条の2に基づき、宅建業者が依頼者の不動産売買・交換の媒介を行う際に締結する契約です。貸借の媒介には同条は適用されません(宅建試験頻出の引っかけ)。

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3種類の媒介契約の比較

項目専属専任媒介専任媒介一般媒介
他社への依頼❌ 禁止❌ 禁止✅ 可
自己発見取引(依頼者自ら見つけた相手との直接取引)禁止✅ 可✅ 可
契約の有効期間3ヶ月以内(更新も3ヶ月以内)3ヶ月以内(更新も3ヶ月以内)規定なし(法定期間なし)
レインズ(指定流通機構)登録義務媒介契約締結日から5営業日以内媒介契約締結日から7営業日以内義務なし(任意)
業務処理状況の報告義務1週間に1回以上2週間に1回以上義務なし
依頼者への書面交付必要(34条の2第1項)必要必要

【頻出】専属専任は「5営業日・1週間」、専任は「7営業日・2週間」と覚える。一般媒介はレインズ登録も報告義務もなし。

媒介契約書面の記載事項(宅建業法34条の2第1項)

  • 宅地または建物を特定するために必要な表示(所在地・面積等)
  • 売買すべき価額または評価額(業者が意見を述べる場合はその根拠)
  • 媒介契約の種類(専属専任・専任・一般の別)
  • 有効期間・解除に関する事項
  • 報酬に関する事項(報酬の額・支払時期等)
  • 指定流通機構への登録に関する事項
  • 標準媒介契約約款に基づくか否かの別

媒介報酬の上限(宅建業法46条・報酬告示)

宅建業者が受け取れる媒介報酬は国土交通省告示(報酬告示)で上限が規定されています。

売買・交換の媒介報酬上限

取引価格報酬上限(消費税別・一方から受領できる上限)
200万円以下取引価格 × 5%
200万円超〜400万円以下取引価格 × 4% + 2万円
400万円超取引価格 × 3% + 6万円

上記は一方(売主または買主)から受け取れる上限です。売主・買主双方から受け取る場合は合計で2倍が上限となります。

速算式(400万円超の場合)

報酬上限=(取引価格 × 3% + 6万円)× 1.1(消費税)

例:3,000万円の取引:3,000万×3%+6万=96万円。消費税込みで105.6万円が一方からの上限。

低廉な空き家等の特例(2024年改正)

800万円以下の空き家等(宅地含む)の売買・交換の媒介では、依頼者(売主側)から33万円(税込)まで受け取ることができます(通常の計算を上回る場合でも可)。

媒介報酬の計算・速算式の図解
Photo by K8 on Unsplash

代理報酬

宅建業者が代理として取引した場合の報酬上限は媒介報酬の2倍です。ただし代理と媒介を兼務する場合でも上限は媒介報酬の2倍を超えることはできません。

貸借の媒介報酬

居住用建物の賃貸借の媒介報酬の上限は借賃の1ヶ月分(消費税別)。ただし依頼者の承諾があった場合のみ、一方から1ヶ月分を超えて受け取ることができます(事業用は制限なし)。

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宅建試験 頻出論点まとめ

論点正しい知識
34条の2の適用範囲売買・交換の媒介のみ(貸借は対象外)
専属専任でも可能なこと依頼者の指定する相手への売買(完全禁止ではない)
レインズ登録期限専属専任5日・専任7日(営業日)
一般媒介の有効期間法律上の上限なし
3,000万円の物件の報酬上限一方から96万円+消費税(105.6万円)
空き家特例の上限800万円以下の物件で33万円(税込)まで

まとめ

媒介契約は「専属専任・専任・一般の3種類を比較表で覚える」ことが試験対策の王道です。レインズ登録期限(5日・7日)と業務報告期限(1週間・2週間)はセットで暗記しましょう。報酬計算は速算式(3%+6万円)を繰り返し練習することで確実に得点できます。


この記事の監修:ゆうぜん

不動産四冠ホルダー(宅建士・管理業務主任者・マンション管理士・賃貸不動産経営管理士)
現場実務の知見と、e-Gov(法令検索)国土交通省RETIO(不動産適正取引推進機構)の公的データベースに基づき、最新かつ正確な情報発信に努めています。

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本記事の内容は、執筆時点の法令および公的データに基づき作成しておりますが、正確性・完全性を保証するものではありません。最終的な判断は必ず公的機関の最新情報をご確認ください。


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💡 四冠ホルダーからの一言:宅建試験は「なぜそのルールが存在するのか」という背景理解が合格の近道です。条文の丸暗記より、制度の趣旨を掴むことを意識してください。

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この記事を書いた人

宅建士・マンション管理士・管理業務主任者・賃貸不動産経営管理士合格。現在はサラリーマン兼大家業に従事。

不動産資格四冠全て合格した見識、さらに国交省やe-Govの最新統計データを基に情報発信中。

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