マンション建替え円滑化法の完全解説|除却認定・建替え組合・権利変換手続き【2026年版】

目次

マンション建替え円滑化法とは

マンションの建替えの円滑化等に関する法律(マンション建替え円滑化法)は、老朽化・被災マンションの建替えを促進するための特別法です。通常の区分所有法による建替え決議に加え、国や都道府県の認定・支援制度を活用することで、建替え手続きを円滑に進めることができます。

📚 合格への最短ルートを探している方へ

不動産法令の解釈は非常に複雑で、独学では落とし穴にはまりがちです。最短ルートで正確な知識を身につけるなら、プロの講義を活用するのが結局一番の近道。私が合格時に頼ったLEC東京リーガルマインドの講座なら、法改正のポイントも漏れなくカバーできます。
→ LECマンション管理士講座の詳細はこちら

マンション建替え円滑化法の概要
Photo by Max van den Oetelaar on Unsplash

要除却認定制度

以下の要件に該当するマンションは「要除却認定」を受けることができます。

  • 耐震性不足:耐震診断で基準を満たさないマンション
  • 火災安全性能不足:消防法上の基準を満たさないもの
  • 外壁剥落リスク:外壁の剥落により危害を生じるおそれがあるもの
  • 給排水管腐食:配管の腐食により衛生上有害となるおそれがあるもの
  • バリアフリー性能不足:高齢者等の移動上の利便・安全確保困難なもの(2020年改正追加)

要除却認定を受けると、建替え決議に必要な多数決要件が5分の4から3分の2に緩和されます(2022年改正)。

建替え組合の設立

建替え決議が成立した後、建替え参加者は「建替え組合」を設立することができます。

設立要件

  • 建替え決議に賛成した区分所有者の3分の2以上の同意
  • 都道府県知事(政令指定都市は市長)の認可

組合の権能

  • 建替え事業の実施
  • 不参加者に対する売渡し請求
  • 権利変換計画の作成・認可申請
  • 施工者との契約締結

権利変換手続き

建替え円滑化法の核心的な制度が権利変換です。

権利変換とは

建替え前のマンションの権利(区分所有権・抵当権等)を、建替え後の新マンションの権利に変換する手続きです。売買・登記の煩雑さを回避できます。

権利変換計画の記載事項

  • 施行マンションの名称・所在地
  • 各権利者が取得する専有部分の位置・床面積
  • 敷地利用権の種別・割合
  • 補償金の算定方法

権利変換計画の認可

権利変換計画は、組合員の4分の3以上の多数決で決定し、都道府県知事の認可を受けます。認可後は縦覧・不服申立て期間が設けられます。

権利変換手続きのフロー
Photo by Compagnons on Unsplash

マンション敷地売却制度(2014年改正追加)

要除却認定を受けたマンションについては、建替えではなく「敷地売却」という選択肢もあります。

概要

マンション及びその敷地を買受人(デベロッパー等)に売却し、区分所有者全員で売却代金を分配する制度です。

決議要件

  • 区分所有者及び議決権の各5分の4以上の賛成(要除却認定マンションは3分の2以上)

分配金取得計画

売却に合意した区分所有者は、売却代金から各自の分配金を取得します。分配金取得計画の認可が都道府県知事から必要です。

団地型マンションの特例

複数棟で構成される団地型マンションについては、棟ごとの建替え決議(棟決議)と団地全体の承認決議の二段階が必要です。2022年の区分所有法改正により、この要件も緩和される方向で検討が進んでいます。

📚 本気で合格を目指す方へ

本気で合格を掴み取りたいなら、独学に固執せず、実績のある予備校を味方につけるのが得策です。こちらの詳細ページから、自分にぴったりの学習プランを見つけてみてください。
→ LECマンション管理士講座の詳細はこちら

宅建・マン管・管業試験での出題ポイント

項目内容
要除却認定の種類耐震・火災・外壁・給排水管・バリアフリー(5種類)
建替え組合設立要件賛成区分所有者の3分の2以上+知事認可
権利変換計画認可組合員の4分の3以上の多数決+知事認可
敷地売却決議要件要除却認定あり:3分の2以上、なし:5分の4以上
監修者

監修:不動産四冠 編集部

宅地建物取引士・管理業務主任者・マンション管理士・賃貸不動産経営管理士の四冠資格保有者が監修。試験対策から実務活用まで正確な情報をお届けします。


関連記事

参考資料・公式情報

💡 四冠ホルダーからの一言:宅建業法は試験科目の中で最も得点しやすい分野です。20問中18点以上を目標に、繰り返し過去問を解くことを強くおすすめします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

宅建士・マンション管理士・管理業務主任者・賃貸不動産経営管理士合格。現在はサラリーマン兼大家業に従事。

不動産資格四冠全て合格した見識、さらに国交省やe-Govの最新統計データを基に情報発信中。

コメント

コメントする

目次