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不動産の共有とは
不動産の共有とは、1つの不動産を複数人が持分(割合)で所有している状態です。相続・共同購入などで生じ、共有者全員の合意がなければ売却・大規模改修ができないため、管理・処分に支障が生じやすい状態です。

共有状態で生じる主な問題
- 売却に全員の同意が必要で動きが取れない
- 共有者が行方不明・死亡して相続関係が複雑化
- 修繕・改修の費用負担で対立
- 固定資産税の代表納税者以外が費用を払わない
共有状態を解消する方法
| 方法 | 内容 | メリット |
|---|---|---|
| 全員合意で売却 | 共有者全員が合意して第三者に売却・代金分配 | 最も円滑・市場価格で売れる |
| 持分の買い取り | 共有者の一人が他の持分を購入し単独所有に | 合意があれば簡単 |
| 共有物分割請求訴訟 | 裁判所に分割を求める(現物分割・換価分割・価格賠償) | 合意不要・法的に解決できる |
| 持分専門業者への売却 | 自分の持分だけを専門業者に売却 | 他の共有者の同意不要・速い |
共有物分割請求の手続き
共有者はいつでも共有物の分割を請求できます(民法256条)。まず協議→調停→訴訟の順で進めます。裁判では現物分割(土地を物理的に分ける)・換価分割(売却して代金を分ける)・価格賠償(一方が全部取得し他方に金銭補償)の方法で解決されます。

2023年民法改正による共有規律の見直し
2023年の民法改正で、共有不動産の管理・利用に関するルールが整備されました。共有者不明の場合の裁判所による管理者選任・共有持分の取得等が可能になり、従来より解決手段が増えています。
まとめ
不動産の共有状態は放置するほど解消が難しくなります。相続後はできるだけ早く共有者間で協議し、単独名義への整理・売却・分割のいずれかを選択することをおすすめします。
🏛️ 参考:公的機関・一次情報
執筆者:不動産四冠ホルダー(宅地建物取引士・マンション管理士・管理業務主任者・賃貸不動産経営管理士)

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