親が亡くなって複数の相続人で不動産を共有名義にした、離婚で元夫婦が共有名義のまま——こうした「共有持分」の問題は解決に困る方が非常に多いです。共有持分を売却する方法、他の共有者と揉めないための手順を四冠ホルダーが解説します。
共有持分とは何か
共有持分とは、一つの不動産を複数の人が「割合」で所有している状態です(民法249条〜(e-Gov))。相続・離婚・共同購入などで発生します。共有状態では各自の意思だけでは不動産を自由に利用・処分できない制約があります。
| 行為の種類 | 必要な同意 | 具体例 |
|---|---|---|
| 保存行為 | 各自単独でできる | 修繕・不法占拠者の排除 |
| 管理行為 | 持分の過半数の同意 | 賃貸借契約の締結・更新(短期) |
| 変更行為 | 全員の同意 | 売却・抵当権設定・建物の解体・大規模リフォーム |
共有持分の売却方法
方法①:全員の同意を得て全体を売却(最も高値)
すべての共有者が合意して、不動産全体を売却するのが最も高い売却価格が期待できます。全員の意思が一致しているならこれが最善策です。
方法②:自分の持分だけを売却(単独売却)
各共有者は自分の持分を単独で売却することができます(民法206条)。ただし、持分だけを購入する一般の買主はほぼいないため、訳あり不動産専門の買取業者に売却するのが現実的です。価格は全体の市場価値×持分割合より低くなりますが、他の共有者の同意なしに現金化できます。
方法③:他の共有者に買い取ってもらう
他の共有者が買い取ってくれれば、全体価値に近い価格で売却できる可能性があります。ただし、価格面での折り合いがつかないことも多いです。
方法④:共有物分割請求訴訟
共有者間での協議がまとまらない場合、裁判所に共有物の分割を求める訴訟を提起できます(民法258条)。裁判所が共有物の分割方法(現物分割・代金分割・価格賠償)を決定します。弁護士費用・時間がかかりますが、最終的な解決手段です。
共有持分売却の相場はどれくらいか
専門買取業者に持分のみを売却する場合、全体の市場価値×持分割合の60〜80%程度が相場です。業者によって査定額が大きく異なるため、複数業者に無料査定を依頼して比較することをお勧めします。
共有持分で困ったときのチェックリスト
- □ 他の共有者と連絡が取れない・所在不明
- □ 他の共有者が売却に反対している
- □ 相続の遺産分割協議がまとまっていない
- □ 空き家状態で固定資産税の負担だけが続いている
- □ 離婚したが不動産の名義変更が完了していない
上記のいずれかに当てはまる場合は、共有持分・訳あり不動産を専門とする買取業者への相談が最善策です。他の共有者の同意なしに動ける選択肢を提示してくれます。
【著者】宅建士・マンション管理士・管理業務主任者・賃貸不動産経営管理士の四冠保有。不動産実務10年超。本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の相談は専門家にお問い合わせください。
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🏛️ 参考:公的機関・一次情報
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