共有持分の不動産を売却する方法【2026年完全ガイド】|共有名義の解消手順と専門業者活用法

親が亡くなって複数の相続人で不動産を共有名義にした、離婚で元夫婦が共有名義のまま——こうした「共有持分」の問題は解決に困る方が非常に多いです。共有持分を売却する方法、他の共有者と揉めないための手順を四冠ホルダーが解説します。

目次

共有持分とは何か

共有持分とは、一つの不動産を複数の人が「割合」で所有している状態です(民法249条〜(e-Gov))。相続・離婚・共同購入などで発生します。共有状態では各自の意思だけでは不動産を自由に利用・処分できない制約があります。

行為の種類必要な同意具体例
保存行為各自単独でできる修繕・不法占拠者の排除
管理行為持分の過半数の同意賃貸借契約の締結・更新(短期)
変更行為全員の同意売却・抵当権設定・建物の解体・大規模リフォーム

共有持分の売却方法

方法①:全員の同意を得て全体を売却(最も高値)

すべての共有者が合意して、不動産全体を売却するのが最も高い売却価格が期待できます。全員の意思が一致しているならこれが最善策です。

方法②:自分の持分だけを売却(単独売却)

各共有者は自分の持分を単独で売却することができます(民法206条)。ただし、持分だけを購入する一般の買主はほぼいないため、訳あり不動産専門の買取業者に売却するのが現実的です。価格は全体の市場価値×持分割合より低くなりますが、他の共有者の同意なしに現金化できます。

方法③:他の共有者に買い取ってもらう

他の共有者が買い取ってくれれば、全体価値に近い価格で売却できる可能性があります。ただし、価格面での折り合いがつかないことも多いです。

方法④:共有物分割請求訴訟

共有者間での協議がまとまらない場合、裁判所に共有物の分割を求める訴訟を提起できます(民法258条)。裁判所が共有物の分割方法(現物分割・代金分割・価格賠償)を決定します。弁護士費用・時間がかかりますが、最終的な解決手段です。

共有持分売却の相場はどれくらいか

専門買取業者に持分のみを売却する場合、全体の市場価値×持分割合の60〜80%程度が相場です。業者によって査定額が大きく異なるため、複数業者に無料査定を依頼して比較することをお勧めします。

共有持分で困ったときのチェックリスト

  • □ 他の共有者と連絡が取れない・所在不明
  • □ 他の共有者が売却に反対している
  • □ 相続の遺産分割協議がまとまっていない
  • □ 空き家状態で固定資産税の負担だけが続いている
  • □ 離婚したが不動産の名義変更が完了していない

上記のいずれかに当てはまる場合は、共有持分・訳あり不動産を専門とする買取業者への相談が最善策です。他の共有者の同意なしに動ける選択肢を提示してくれます。

【著者】宅建士・マンション管理士・管理業務主任者・賃貸不動産経営管理士の四冠保有。不動産実務10年超。本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の相談は専門家にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

宅建士・マンション管理士・管理業務主任者・賃貸不動産経営管理士合格。現在はサラリーマン兼大家業に従事。

不動産資格四冠全て合格した見識、さらに国交省やe-Govの最新統計データを基に情報発信中。

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