情報基準日:2026-05-29 / 対象試験:宅建・マン管・管業・賃管(2024〜2026年)
試験でよく出る「ひっかけ問題」には必ずパターンがあります。誤りの選択肢を作る側の視点で分類すると、①数字の混同、②主語のすり替え、③改正前後の混同、④例外・特例の見落とし──の4種類に絞られます。それぞれを具体例とともに解説します。
目次
①数字のひっかけ(9問)
数字は最も出題されやすいひっかけです。似た数字を入れ替えるパターンが頻出します。
| # | 科目 | 誤りの選択肢(ひっかけ) | 正解 |
|---|---|---|---|
| 1 | 不動産登記法 | 「住所変更登記は変更日から3年以内」 | 住所変更登記は2年以内。3年は相続登記 |
| 2 | 不動産登記法 | 「住所変更登記の過料は10万円以下」 | 住所変更登記の過料は5万円以下。10万円は相続登記 |
| 3 | 不動産登記法 | 「相続登記は知った日から2年以内」 | 相続登記は3年以内。2年は住所変更登記 |
| 4 | 区分所有法 | 「すべての建替え決議は3/4以上で可決」 | 原則は4/5以上。3/4は耐震不足等の緩和条件のみ |
| 5 | 宅建業法 | 「クーリングオフは申込日から8日以内」 | 起算点は書面告知日から8日。申込日ではない |
| 6 | 宅建業法 | 「専任媒介はレインズ登録を5営業日以内」 | 専任媒介は7営業日以内。5営業日は専属専任 |
| 7 | 宅建業法 | 「完成物件の手付金が5%超で保全措置必要」 | 完成物件は10%超または1,000万円超で必要 |
| 8 | 建築基準法 | 「都市計画区域外の平屋200㎡以下も確認必要」 | 都市計画区域外の200㎡以下の平屋は不要 |
| 9 | 宅建業法 | 「建物状況調査の有効期間はすべて1年以内」 | 共同住宅は2年以内(2024年改正)。戸建は1年 |
②主語のすり替え(6問)
| # | 科目 | 誤りの選択肢(ひっかけ) | 正解 |
|---|---|---|---|
| 10 | 宅建業法 | 「標識には専任宅建士の氏名を記載」 | 2025年改正後は専任士の人数と代表者氏名 |
| 11 | 宅建業法 | 「執行猶予満了後さらに5年間は欠格」 | 執行猶予満了で即時欠格解消。5年待ちは実刑 |
| 12 | 区分所有法 | 「海外在住の区分所有者は国内管理人を置く義務がある」 | 国内管理人の設置は任意(義務ではない) |
| 13 | 区分所有法 | 「所在不明区分所有者の議決権を管理者が行使できる」 | 所在不明者は分母から除外されるだけ(代行ではない) |
| 14 | 宅建業法 | 「建築確認申請中でも広告を出せる」 | 確認取得後でないと広告・契約ともに禁止 |
| 15 | 不動産登記法 | 「スマート変更登記で過去分も遡及して登記される」 | スマート変更登記は今後の変更のみ自動処理 |
③改正前後の混同(5問)
| # | 科目 | 誤りの選択肢(ひっかけ) | 正解 |
|---|---|---|---|
| 16 | 宅建業法 | 「禁錮以上の刑で免許を受けられない」 | 2025年6月以降は拘禁刑以上。「禁錮」は廃止 |
| 17 | 宅建業法 | 「従業者名簿に住所・性別・生年月日を記載しなければならない」 | 2025年改正で記載不要に変更(義務から削除) |
| 18 | 宅建業法 | 「国交大臣への免許申請は都道府県知事を経由する」 | 2025年改正で経由制度廃止。地方整備局に直接申請 |
| 19 | 区分所有法 | 「特別決議は区分所有者全体の議決権の3/4以上が必要」 | 2026年改正後は出席者の議決権の3/4以上(建替えを除く) |
| 20 | IT重説 | 「IT重説は賃貸のみ認められている」 | 令和3年以降、売買・賃貸ともに全面解禁 |
④例外・特例の見落とし(4問)
| # | 科目 | 誤りの選択肢(ひっかけ) | 正解 |
|---|---|---|---|
| 21 | 区分所有法 | 「老朽化したマンションは3/4で建替え可」 | 「老朽化」だけでは不可。耐震性不足の認定等が必要 |
| 22 | 宅建業法 | 「代金の5%以下の手付金なら保全措置は一切不要」 | 未完成物件は5%以下・1,000万円以下の両条件を満たす場合のみ不要 |
| 23 | 都市計画法 | 「市街化区域内で1,000㎡の開発は許可不要」 | 市街化区域内は1,000㎡以上で許可必要(1,000㎡は境界値・以上に注意) |
| 24 | 農地法 | 「市街化区域内の農地転用は農業委員会の許可が必要」 | 市街化区域内は農業委員会への届出で足りる(許可不要) |

ひっかけ問題対策の3つのコツ
- 数字は必ずセットで覚える:相続登記3年・住所変更2年、完成物件10%・未完成5%など、対になる数字を一緒に覚える
- 改正前後を意識した学習:「2025年改正で〇〇が変わった」という形で記憶する
- 選択肢の主語・目的語を丁寧に確認:「だれが」「なにを」「いつ」「どこで」を1つずつ確認する習慣を持つ
よくある質問
- Q. ひっかけ問題は必ず1つの選択肢に入っていますか?
- A. 必ずしも1問に1つとは限りませんが、「明らかに間違っている選択肢」がひっかけ問題の主なパターンです。正解の選択肢を選ぶより「誤りの選択肢をなぜ誤りか説明できる」レベルの理解が合格への近道です。

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免責事項
本記事の統計データは各公的機関の公表値に基づきます。最新データは各機関の公式サイトをご確認ください。

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