金利が上昇している2026年、「今の住宅ローンを借り換えるべきか」という相談が増えています。借り換えは金利を下げる有効な手段ですが、諸費用がかかるため、必ずしも得になるとは限りません。本記事では、借り換えの損益分岐点の計算方法を分かりやすく解説します。
目次
住宅ローン借り換えのメリット
- 毎月の返済額が減る:金利が下がれば返済額が軽減される
- 総返済額が減る:長期で見ると利息の節約額が大きくなる
- 返済期間の短縮:毎月の返済額を変えずに期間を短縮できる
- 金利タイプの変更:変動から固定、または固定から変動へ切り替えられる
借り換えにかかる諸費用
| 費用項目 | 目安金額 |
|---|---|
| 新ローンの事務手数料・保証料 | 数万円〜借入額の2% |
| 登録免許税(抵当権設定) | 借入額の0.1〜0.4% |
| 司法書士報酬 | 3〜8万円 |
| 既存ローンの繰上返済手数料 | 0〜5万円(銀行による) |
| 収入印紙代 | 2〜6万円 |
| 合計目安 | 30〜100万円程度 |
損益分岐点の計算方法
借り換えが得になるかどうかは、「金利差による節約額」が「諸費用」を上回るまでの期間(損益分岐点)で判断します。


簡易計算式:損益分岐点(年)= 諸費用合計 ÷ 年間節約額
例:諸費用60万円、年間節約額20万円の場合 → 損益分岐点3年。借り換え後3年以上住む予定なら借り換えが有利です。
借り換えが有利になる3つの条件
- 金利差が1%以上ある(0.5%以下では諸費用を回収しにくい)
- 残債が1,000万円以上ある(残債が少ないと節約効果が小さい)
- 残り返済期間が10年以上ある(期間が短いと節約額が少ない)
2026年の金利環境と借り換えタイミング
日銀の政策金利引き上げにより、変動金利型住宅ローンの金利は2024〜2025年にかけて上昇しました。変動金利ローンから固定金利への借り換えを検討する方が増えています。固定金利(フラット35等)は変動に比べて高いですが、将来の金利上昇リスクをヘッジできます。
借り換え手続きの流れ
- ①借り換え先の金融機関を比較・仮審査申込み
- ②本審査・承認
- ③既存ローンの繰上返済手続き(同日決済が一般的)
- ④新ローンの抵当権設定登記(司法書士が対応)
- ⑤新ローンでの返済開始
まとめ
住宅ローンの借り換えは、金利差・残債・残り期間の3条件が揃うと大きな節約効果があります。まず損益分岐点を計算し、借り換えが本当に得かどうかを冷静に判断しましょう。
🏛️ 参考:公的機関・一次情報
📚 関連記事
【監修者】ゆうぜん|不動産四冠ホルダー(宅建士・管理業務主任者・マンション管理士・賃貸不動産経営管理士)。自ら不動産投資・売却・管理を経験した実務家として、正確で実践的な情報をお届けします。※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の法律相談・投資助言ではありません。

コメント