リースバックの仕組みとメリット・デメリット|自宅を売って住み続ける選択肢を宅建士が解説【2026年版】

リースバックの仕組みとメリット・デメリット|自宅を売って住み続ける選択肢を宅建士が解説【2026年版】

「自宅を売ってまとまったお金を得ながら、そのまま住み続けたい」——リースバックはそのニーズに応える仕組みです。メリットの裏にある注意点を宅建士が正直に解説します。

目次

リースバックの仕組み

① 自宅をリースバック業者に売却
  → まとまった現金を一括取得
② 売却後、業者から自宅を賃借
  → 毎月家賃を払いながら同じ家に住み続ける
③ 将来、買い戻しオプション(希望する場合)
  → 契約によっては売却価格で買い戻し可能

リースバックのメリット

  • まとまった資金が得られる:老後資金・事業資金・借金返済など、使途自由
  • 引越し不要:子どもの学区・慣れた環境を変えずに資金調達できる
  • 固定資産税・修繕費の負担がなくなる:オーナーではなく借家人になるため
  • 任意売却に活用:住宅ローンが払えなくなった場合の競売回避策として

リースバックのデメリット・注意点

① 売却価格が相場より低い

リースバックの売却価格は市場価格の60〜80%程度が相場です。業者が賃貸収益を見込んで価格を抑えます。

リースバックの仕組みとメリット・デメリット|自宅を売って住み続ける選択肢を宅建士が解説【2026年版】 解説
リースバックの仕組みとメリット・デメリット|自宅を売って住み続ける選択肢を宅建士が解説【2026年版】

② 家賃が相場より高い

月額家賃は売却価格の月利換算(年利7〜13%程度)で設定されることが多く、近隣相場より割高になります。

③ 住み続けられる保証はない

賃貸借契約の種類(普通借家・定期借家)を確認することが重要です。定期借家(借地借家法38条(e-Gov法令検索))の場合、契約期間終了後に退去を求められる可能性があります。

④ 買い戻し価格が割高

買い戻しオプションがある場合でも、買い戻し価格は売却価格より高く設定されることが多いです。

リースバックが向いているケース

  • 老後資金を確保したいが、慣れた家を離れたくない高齢者
  • 事業資金が急に必要になった個人事業主
  • 住宅ローンの返済が困難になり任意売却を検討している人
  • 相続で不動産を引き継いだが現金化したい、でも当面住み続けたい人

契約前の確認事項チェックリスト

  • □ 売却価格は近隣相場の何%か
  • □ 賃貸借契約は普通借家か定期借家か(定期の場合は期間と更新条件)
  • □ 家賃は固定か変動か(将来値上がりのリスク)
  • □ 買い戻しオプションの有無・価格・期限
  • □ 業者が物件を第三者に転売した場合、賃貸継続の保証はあるか

リースバックは「売らなければ得られなかったお金」を得る代わりに、「住まいの安定性」を一定程度犠牲にします。十分な比較検討と、できれば弁護士・宅建士への相談を経て判断してください。

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この記事を書いた人

宅建士・マンション管理士・管理業務主任者・賃貸不動産経営管理士合格。現在はサラリーマン兼大家業に従事。

不動産資格四冠全て合格した見識、さらに国交省やe-Govの最新統計データを基に情報発信中。

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