情報基準日:2026-05-22
マンションの大規模修繕工事は一般に12〜15年ごとに実施され、1戸あたり100〜200万円以上の費用がかかる大型プロジェクトです。管理組合として適切な発注方式の選択と施工会社の選定が、品質とコストを左右します。
目次
発注方式の種類
| 方式 | 概要 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| 設計監理方式 | 設計事務所が設計・監理、施工会社が工事 | 中立的な品質管理・競争入札 | 費用が高め・期間が長い |
| 責任施工方式 | 施工会社が設計から施工まで一括請負 | 窓口一本化・コスト低め | 仕様の中立性が低い |
| CM(コンストラクション・マネジメント)方式 | 専門家が発注・監理を支援 | コスト透明性・品質管理 | 管理組合の関与が多い |

主要工事の費用相場
外壁塗装・タイル補修:3,000〜8,000円/㎡。屋上防水:5,000〜10,000円/㎡。バルコニー防水:3,000〜6,000円/㎡。給排水管更生工事:1戸あたり15〜30万円。エレベーターリニューアル:1基700〜1,500万円。総工事費:100戸規模で1〜2億円(1戸あたり100〜200万円)が目安です。
施工会社選定のポイント
①複数社(3社以上)から見積もりを取る。②実績(マンション大規模修繕の施工件数・竣工年数)を確認。③瑕疵保証・アフターサービスの内容(保証期間・担保)。④施工中の居住者対応(騒音・通行制限・駐車場使用等)の説明内容。⑤下請け管理体制(二次請け・三次請けの実態)を確認。

よくある質問
- Q. 大規模修繕工事の決議は何が必要ですか?
- A. 区分所有法18条の共用部分の管理として、管理組合総会の普通決議(区分所有者と議決権の各過半数の賛成)で決定できます。多額の修繕費用の調達(借入等)は規約によっては特別決議が必要な場合があります。
- Q. 大規模修繕の「談合」はどう見分けますか?
- A. 施工会社による「事前コンサルタント」が複数社の見積もりを操作する事例が多発しています。独立したコンサルタントの起用・設計監理方式の採用・見積もり内容の詳細比較が有効な対策です。
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免責事項
本記事は執筆時点の法令・制度に基づきます。個別の判断については専門家にご相談ください。

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