不動産投資「法人化のベストタイミング」個人vs法人の税負担比較と設立費用【2026年版】

情報基準日:2026-05-29 / 根拠法令:法人税法・所得税法・会社法

不動産投資の法人化は節税の王道戦略ですが、タイミングを誤ると費用倒れになります。個人と法人の税負担の差から最適な法人化タイミングを解説します。

目次

個人 vs 法人 税率比較

所得区分個人(所得税+住民税)法人(法人税等)
〜330万円20%(所得税10%+住民税10%)約23〜25%法人が不利
330〜695万円30%(所得税20%+住民税10%)約23〜25%法人がやや有利
695万円〜33〜43%約23〜25%法人が有利
1,800万円超50〜55%(最高税率)約23〜25%法人化で最大30%の差

法人化の3つのメリット

①税率の引き下げ:不動産所得が年間700万円超を超えると法人税率(約23〜25%)の方が低くなります。②経費の幅が広がる:役員報酬(所得分散)・生命保険料・退職金(個人では利用不可)が経費になります。③相続対策:法人の株式として財産を移転しやすく、生前贈与・事業承継に活用できます。

法人化のデメリットと注意点

  • 設立費用:株式会社約25〜30万円・合同会社約10〜15万円(司法書士費用込み)
  • 維持コスト:年間の税理士費用30〜50万円・社会保険料・法人住民税の均等割(赤字でも7万円)
  • 不動産の移転コスト:個人名義の物件を法人に移転する際に不動産取得税・登記費用が発生
  • 設立後すぐに法人に有利とは限らない:所得が低い初期段階では法人の方が割高になるケースも

法人化の目安(実務的なチェックポイント)

チェックポイント法人化を検討すべきライン
不動産所得(税引前)年間700万円超(個人所得税33%以上の領域)
給与所得(本業)+不動産所得の合計年収1,000万円超
物件取得計画2棟目・3棟目の購入を予定している場合
相続・事業承継将来的に子供・家族に資産を引き継ぐ計画がある場合

よくある質問

Q. 法人設立は自分でできますか?
A. 株式会社・合同会社の設立は自分で手続きすることも可能ですが、定款作成・公証人認証・法務局登記など複数のステップがあります。司法書士に依頼すると費用はかかりますが(5〜15万円程度)、確実・スムーズに設立できます。設立後の税務申告は税理士への依頼が現実的です。

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この記事の監修:ゆうぜん

不動産四冠ホルダー(宅建士・管理業務主任者・マンション管理士・賃貸不動産経営管理士)
国土交通省・e-Gov法令検索・各省庁の公的情報に基づき情報発信しています。

免責事項

本記事は執筆時点の法令・データに基づきます。最新情報は各公的機関の公式サイトをご確認ください。

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この記事を書いた人

宅建士・マンション管理士・管理業務主任者・賃貸不動産経営管理士合格。現在はサラリーマン兼大家業に従事。

不動産資格四冠全て合格した見識、さらに国交省やe-Govの最新統計データを基に情報発信中。

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