※本記事の情報基準日:2026年5月
退去時の原状回復トラブルは「入居時の記録不足」が最大の原因です。入居当日にやるべき写真撮影ポイントと管理会社への確認事項を、賃貸不動産経営管理士の視点でまとめました。
なぜ入居時の記録が重要か
退去時に貸主側から「この傷は入居前からではなくあなたがつけた傷だ」と言われた場合、入居時の写真がなければ反論できません。逆に入居時の傷を写真で記録しておけば「入居前からあった傷」として主張できます。証明責任の観点から、借主が自分を守るための唯一の手段が入居時の記録です。

入居時に撮影すべき箇所チェックリスト
壁・天井
- ☐ 各部屋の四隅(傷・汚れ・カビの有無)
- ☐ 壁紙の破れ・剥がれ・変色箇所
- ☐ 天井のシミ・汚れ・カビ
- ☐ エアコン吹出口周りの汚れ
床・フローリング
- ☐ フローリング全体(傷・凹み・変色)
- ☐ カーペット(汚れ・毛玉・傷)
- ☐ 敷居・段差部分
キッチン・水回り
- ☐ コンロ周りの油汚れの初期状態
- ☐ シンク内の傷・錆び
- ☐ 換気扇フィルターの状態
- ☐ 浴室の床・壁のカビ・汚れ
- ☐ 洗面台の傷・シミ
- ☐ トイレの内部(変色・傷)
建具・設備
- ☐ 玄関ドアの傷・凹み
- ☐ 窓・サッシの傷・汚れ
- ☐ クローゼット内部(傷・カビ)
- ☐ 電球・照明器具の点灯確認
- ☐ エアコンの動作確認
- ☐ 給湯器・水道の動作確認
撮影のコツ
- 日時情報が入るようにする:スマートフォンで撮影すると自動的に撮影日時がメタデータに記録される
- 傷の近くにコインやものさしを置いて撮影する:大きさの参照物があると後日「小さな傷だった」の主張がしやすい
- 動画でも撮影する:部屋全体を歩きながら撮影すると「どの部屋の傷か」が明確
- クラウドにバックアップする:スマホ紛失・機種変更で写真が消えるリスクを防ぐ
管理会社への確認事項
- 入居時チェックシートを必ず受け取り・記入して返送する(後日の証拠になる)
- 既存の傷・汚れをチェックシートに記載し、管理会社のサインをもらう
- 「ハウスクリーニング特約」の有無と金額を確認する
- 「タバコ可・不可」の確認(退去時のクリーニング範囲に影響)
- ペット可・不可と、可の場合の退去時費用についての確認
入居時チェックシートを渡してもらえない場合
管理会社がチェックシートを用意していない場合は自分で作成して管理会社に送付します。「入居時に確認した傷・汚れについて記録しましたので確認をお願いします」と写真付きでメール送信しておけば、相手方に内容を認知させた証拠になります。

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まとめ
- 入居当日の写真・動画記録が退去時トラブルの最大の予防策
- 壁・床・水回り・建具の全箇所を漏れなく撮影する
- 入居時チェックシートに既存の傷を記載し管理会社のサインをもらう
- クリーニング特約・ペット可否の確認を入居前に済ませる
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【監修者】ゆうぜん|不動産四冠ホルダー(宅建士・管理業務主任者・マンション管理士・賃貸不動産経営管理士)。賃貸借契約・敷金トラブル・原状回復に精通した実務家として、正確で実践的な情報をお届けします。
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💡 四冠ホルダーからの一言:賃貸トラブルの多くは「事前の確認不足」から生まれます。契約前に重要事項説明書を隅々まで読み、不明点は必ず書面で確認しましょう。

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