「不動産を売りたいけど何から始めればいいか分からない」という方のために、査定依頼から引渡し・確定申告まで、全ステップを宅建士・四冠ホルダーの私が解説します。失敗しない売却のコツは「焦らず・比較して・根拠を持つ」ことです。
不動産売却の全体スケジュール
| ステップ | 内容 | 目安期間 |
|---|---|---|
| ①査定依頼 | 複数社に査定を依頼・価格比較 | 1〜2週間 |
| ②媒介契約 | 不動産会社と媒介契約締結 | 1週間 |
| ③売り出し・活動 | レインズ登録・内覧対応・価格交渉 | 1〜6ヶ月 |
| ④売買契約 | 買主との売買契約締結・手付受領 | 1日 |
| ⑤決済・引渡し | 残金受領・登記移転・鍵引渡し | 契約から1〜2ヶ月後 |
| ⑥確定申告 | 譲渡所得の申告(翌年3月15日まで) | 翌年2〜3月 |
📚 知識が交渉力になる

不動産売却は「知識の差」が数百万円の差になります。宅建資格を持つ四冠ホルダーとして言えるのは、売主側も基礎的な法律・市場知識を持っておくだけで交渉力が劇的に変わるということです。
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ステップ①:査定は必ず複数社に依頼する
査定価格は不動産会社によって数百万円〜1割程度の差が生じます。1社だけに依頼すると適正価格が分からず、高値すぎて売れない・安値で損するリスクがあります。
- 机上査定(簡易査定):物件情報と公開データから算出。1〜2日で回答。精度は中程度。
- 訪問査定:実際に物件を見て算出。精度が高い。3〜5社に依頼するのが理想。
一括査定サービス(HOME4U・イエウール・スーモ売却等)を使えば1度の入力で複数社に依頼できます。
ステップ②:媒介契約の選び方(専任 vs 一般)
媒介契約は3種類あります(宅建業法34条の2(e-Gov法令検索)):

- 専属専任媒介:1社独占・自己発見取引不可・7日以内にレインズ登録
- 専任媒介:1社独占・自己発見取引可・14日以内にレインズ登録
- 一般媒介:複数社に同時依頼可・レインズ登録任意
売り急ぎでない場合は専任媒介が実務上バランスが良いです。業者が積極的に動いてくれる上、自分で買主を見つけた場合も仲介手数料が不要になります。
ステップ③:内覧対策と価格戦略
内覧で成約率を上げるポイント:
- 清掃・不用品撤去(プロのハウスクリーニングも検討)
- 照明を明るくする・においを除去する
- 売主はできるだけ不在にする(買主が遠慮なく見られる)
価格設定の戦略:最初に強気の価格で出してみて、60〜90日で反応がなければ値下げ検討。ただし相場より10%以上高いと内覧すら来ない場合があります。
ステップ④〜⑥:契約・決済・税金
売買契約時に受け取る手付金は一般的に売買代金の5〜10%。残金は引渡し時に受領します。売却益が出た場合は譲渡所得税がかかります:
- 所有期間5年以下:短期譲渡(税率39.63%)
- 所有期間5年超:長期譲渡(税率20.315%)
- 居住用財産の3,000万円特別控除(租税特別措置法35条(e-Gov法令検索))が使える場合あり
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まとめ
不動産売却の成否を決めるのは「複数社査定で適正価格を把握すること」と「売り出し価格の設定と見直しのタイミング」です。媒介契約の種類・税金の取扱いは宅建の知識が直接活きる場面です。四冠資格を持つ私が一貫してお伝えしたいのは「知識が交渉力になる」ということです。
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参考資料・公式情報
💡 四冠ホルダーからの一言:大家業は「感情ではなく数字で判断する経営」です。CF・実質利回り・デッドクロスのタイミングを常に把握しておくことが長期安定経営の要です。
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