情報基準日:2026-05-22
共働き夫婦が住宅購入する際、単独では借入額が不足する場合に「ペアローン」「収入合算(連帯債務)」「連帯保証」の方法で借入額を増やすことができます。それぞれの違いとリスクを理解した上で選択しましょう。
3種類の方法の比較
| 方法 | ペアローン | 収入合算(連帯債務) | 連帯保証 |
|---|---|---|---|
| 借入主体 | 夫・妻それぞれが別ローン | 主債務者1人・連帯債務者1人 | 主債務者1人・連帯保証人1人 |
| 住宅ローン控除 | 2人それぞれが適用可 | 連帯債務者も持分に応じて可 | 保証人は控除不可 |
| 団信の加入 | 2人それぞれが加入可 | 主債務者のみ(民間)/2人可(フラット35) | 主債務者のみ |

ペアローンのメリット・デメリット
メリット:①2人それぞれが住宅ローン控除を適用できる(最大年間計40万円×2=80万円の節税)。②2人それぞれが団信に加入できる(一方が死亡した場合、その分のローンが消えそれぞれの持分を守れる)。③借入額を最大化できる。デメリット:①2本のローンを別々に管理・返済する必要がある。②片方の収入が途絶えた場合、残り1本のローンのみ残り返済が困難になる。③離婚時の処理が複雑になる。
離婚時のリスクと対策
ペアローン・連帯債務は離婚しても原則として変更できません。対処方法:①物件を売却してローンを完済する(最もシンプル)。②一方が他方の持分も取得し、ローンを借り換えて単独ローンにする(審査通過が必要)。③離婚協議書で返済義務を取り決めるが、金融機関には対抗できない(相手が支払わなければ自分への請求が続く)。事前の任意売却・ローン組み替えの相談が重要です。

住宅ローン控除の活用(ペアローン)
ペアローンの場合、夫・妻それぞれが持分に応じて住宅ローン控除を申請できます。2024年以降の住宅ローン控除:新築住宅(省エネ基準適合)は年間最大35万円(借入4,500万円×0.7%)×13年間。夫婦でペアローン(各2,500万円ずつ)の場合:各17.5万円×2=35万円/年の節税効果。
よくある質問
- Q. 産休・育休中でもペアローンは組めますか?
- A. 審査時点の収入で判定される場合が多く、産休・育休中は収入が減少するため審査が通りにくくなります。復職後に申込む方が安全です。一部の金融機関は育休前の収入・復職予定を考慮した審査を行う場合があります。
- Q. 収入合算で妻の収入を合算したが、妻が退職した場合はどうなりますか?
- A. 一般的には金融機関への報告義務はありませんが、返済能力が落ちた状態でのリスクは残ります。繰上返済で残債を減らすか、返済計画を見直しましょう。連帯債務解除は金融機関の承認が必要で実務上難しいケースが多いです。
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本記事は執筆時点の法令・制度に基づきます。個別の判断については専門家にご相談ください。

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