情報基準日:2026年4月時点
一括査定で複数社から査定額が届いたとき、多くの方が「一番高い査定額を提示した会社に頼もう」と考えます。しかしこれが落とし穴です。査定額の意味と業者の意図を正しく理解することが、満足のいく売却につながります。
査定額とは何か
査定額とは「この物件を3ヶ月以内に売却できると見込まれる価格」のことです(業界の標準的な定義)。つまり:

- 査定額 ≠ 確実に売れる価格
- 査定額 ≠ 売出価格(売主が決める)
- 査定額はあくまで「業者の見立て」に過ぎない
高すぎる査定額の危険性「高値づかみ」
一部の業者は媒介契約を獲得するために、実際の相場より高い査定額を提示します。その後:
- 高値で売り出す(買い手がつかない)
- 3ヶ月間売れ残る
- 業者から「価格を下げましょう」と提案される
- 結果的に相場以下の価格で売却することになる
⚠️ 査定額が他社より著しく高い(10〜20%以上)場合は「高値づかみ」を疑い、その根拠を詳しく確認しましょう。
適正な査定額の見極め方
1. 複数社の査定額を比較する
3〜6社の査定額を集め、中央値付近を適正価格の目安とします。極端に高い・低い査定には理由を確認しましょう。

2. 査定根拠を確認する
優良な業者は査定額の根拠として以下を提示します:
- 周辺の成約事例(直近3〜6ヶ月の実際の売却価格)
- 現在の競合物件(同エリアで売出中の物件)
- 物件固有の強み・弱みの評価
3. レインズの成約事例を自分で確認する
「不動産流通機構(REINS)」の一般公開版「レインズマーケットインフォメーション」で、エリア・広さ・築年数を絞って近隣の成約事例を自分で確認することができます(無料)。
良い業者を見極める5つのチェックポイント
- 査定根拠を明確に説明できる(感覚・経験だけでなくデータで説明)
- 売却活動の具体的な計画を提示できる(どこに掲載するか・内覧対応の方針等)
- 担当者がレスポンスが速い・コミュニケーションが丁寧
- そのエリアでの売却実績が豊富(過去の成約事例を見せてくれる)
- 囲い込みをしない姿勢が明確(他社紹介歓迎を明言する)
机上査定と訪問査定の違い
| 机上査定 | 訪問査定 | |
|---|---|---|
| 精度 | 低(データのみ) | 高(現地確認) |
| スピード | 即日〜数日 | 1〜2週間 |
| 使い方 | 相場感を掴む段階で活用 | 実際に依頼する業者を絞る段階で活用 |
まず一括査定サービスで机上査定を複数社に依頼して相場を把握し、その後2〜3社に絞って訪問査定を依頼するのが効率的な進め方です。
免責事項
本記事の内容は執筆時点の情報に基づきますが、正確性・完全性を保証するものではありません。各サービスの詳細・報酬条件は必ず公式サイトでご確認ください。
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