📅 情報基準日:2026年4月17日
不動産投資の広告でよく見る「利回り○%」——実はその数字には2種類あります。表面利回りと実質利回りの違いを知らずに物件を買うと、「思ったより儲からない」という失敗に直結します。
表面利回りとは
表面利回り(グロス利回り)= 年間家賃収入 ÷ 物件購入価格 × 100

満室を前提とし、諸経費を一切考慮しない「理論上の最大収益率」です。不動産ポータルサイトの広告に掲載されているのはほぼ表面利回りです。
計算例
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 物件価格 | 3,000万円 |
| 月額家賃(5戸 × 6万円) | 30万円 |
| 年間家賃収入(満室) | 360万円 |
| 表面利回り | 12.0% |
実質利回りとは
実質利回り(ネット利回り)=(年間家賃収入 − 年間諸経費)÷(物件価格 + 購入諸費用)× 100
現実に手元に残るキャッシュフローを反映した収益率です。投資判断の本来の基準はこちらです。
諸経費の内訳(年間)
| 経費項目 | 目安 |
|---|---|
| 管理委託費 | 家賃収入の5〜10% |
| 固定資産税・都市計画税 | 物件価格の0.5〜1.5% |
| 火災保険・地震保険 | 年間2〜5万円程度 |
| 修繕費・維持費 | 家賃収入の5〜10% |
| 空室損失(空室率10%想定) | 家賃収入の10% |
実質利回りの計算例
先ほどの3,000万円物件(表面利回り12%)の実質利回りを計算します。
- 年間家賃収入(満室):360万円
- 管理委託費(7%):25.2万円
- 固定資産税等:15万円
- 保険:3万円
- 修繕費(5%):18万円
- 空室損失(10%):36万円
- 諸経費合計:97.2万円
- 購入諸費用(物件価格の8%):240万円
実質利回り = (360 − 97.2)÷(3,000 + 240)× 100 ≒ 8.1%
表面12%→実質8.1%。この差を理解せずに投資すると後悔します。
表面利回りが高くても危ない物件のパターン
- 人口減少地域の物件:空室率が年々上昇し、家賃収入が見込みより大幅に低下
- 修繕積立が不足している物件:突発的な大規模修繕で支出が跳ね上がる
- 現況空室が多い物件:「満室想定」の家賃収入は机上の空論
- サブリース(家賃保証)付き物件:保証賃料が市場より低く設定されていることが多い
キャッシュオンキャッシュリターン(CCR)も確認しよう
CCR = 年間手取りキャッシュフロー ÷ 自己資金投下額 × 100

融資を活用した場合は、ローン返済後に手元に残る現金の利回りを示します。実質利回りより現実的な投資効率の指標です。
📚 賃貸不動産経営管理士の資格取得を目指すなら
大家業を本格化させたい方には「賃貸不動産経営管理士」の取得がおすすめです。私もLECで学び合格しました。無料資料請求でカリキュラムをご確認ください。
→ LEC東京リーガルマインドの講座・資料請求はこちら
よくある質問(FAQ)
Q. 表面利回りと実質利回りの差はどのくらいが普通ですか?
A. 一般的に表面利回りから2〜4%程度低くなります。表面10%なら実質6〜8%が目安です。
Q. 広告の利回りが高すぎる物件はなぜ危ないですか?
A. 利回りが高い=価格が安い=何らかのリスクがある、という逆説が成り立ちます。立地・築年数・管理状況に問題がある可能性を疑いましょう。
Q. 初心者は何%以上の実質利回りを目指すべきですか?
A. 東京圏なら実質4%以上、地方なら実質6%以上を目安に、空室リスクを加味した保守的な計算をすることをおすすめします。
🏠 不動産投資を「感覚」でやっていませんか?
物件選び・融資・節税・管理まで体系的に学べる無料体験会があります。業者に言われるままに動く前に、正しい判断軸を身につけることが失敗しない投資家への近道です。
→ 効率よく不動産投資の知識を身につけたいなら(無料体験会)
![]()
免責事項
本記事は執筆時点の法令・公的データに基づき作成しています。投資判断は自己責任で行い、必ず専門家(税理士・FP等)にご相談ください。当サイトは一切の責任を負いかねます。
関連記事
参考資料・公式情報
💡 四冠ホルダーからの一言:大家業は「感情ではなく数字で判断する経営」です。CF・実質利回り・デッドクロスのタイミングを常に把握しておくことが長期安定経営の要です。

コメント