不動産投資「表面利回りvsNOI利回りvsCCR」投資指標の正しい使い方【2026年版】

情報基準日:2026-05-22

不動産投資では複数の「利回り」指標が使われます。広告で目にする「表面利回り」だけで判断すると実態と大きくかけ離れることがあります。NOI利回り・CCR・IRRなど各指標の意味と使い方を理解しましょう。

目次

主要な投資指標の計算式

指標名計算式特徴
表面利回り(グロス)年間家賃収入÷物件価格×100空室・経費を無視した単純指標
実質利回り(ネット)(年間家賃収入−年間経費)÷物件価格×100経費を差引いた収益率
NOI利回りNOI(純収益)÷物件価格×100空室損失・運営費用を考慮
CCR(自己資金回収率)年間キャッシュフロー÷自己資金×100自己資金に対するリターン率
IRR(内部収益率)現在価値NPV=0となる割引率期間全体での投資効率を示す

NOIの計算方法

NOI(Net Operating Income)=家賃収入×(1−空室率)−運営費用。運営費用に含むもの:固定資産税・管理委託費・修繕費・保険料・広告費等(ローン返済は含まない)。NOI利回り8%・借入金利2%の場合:イールドギャップ(NOI利回りと融資金利の差)は6%。このギャップがプラスであればレバレッジ効果があります。

CCRと自己資金の効率

例:物件1億円・自己資金2,000万円・ローン8,000万円・年間キャッシュフロー240万円の場合:CCR=240万÷2,000万×100=12%。目標CCR:10〜15%以上が積極的な投資水準。CCRは借入比率(レバレッジ)が高いほど上昇しますが、リスクも高まります。

指標の使い分けポイント

①物件選定段階:NOI利回りで物件の収益力を比較。②資金計画:CCRで自己資金の回収効率を確認。③長期保有・出口戦略:IRRで投資全体の効率を評価。表面利回りだけを見て高利回り物件に飛びつくことが失敗の典型例です。空室率・修繕積立・ローン返済後のキャッシュフローを必ず確認しましょう。

よくある質問

Q. 表面利回り8%と10%ではどちらが優良物件ですか?
A. 一概には言えません。10%でも空室率が高い・老朽化による修繕費が多い・立地が悪い物件より、8%でも都市部・新築・空室率低い物件の方が実質的な収益が高い場合があります。表面利回りは最初のフィルタリングに使い、詳細分析にはNOI利回りやキャッシュフロー計算を使いましょう。
Q. IRRはどうやって計算すればよいですか?
A. ExcelのIRR関数を使うか、不動産投資シミュレーションツールで計算できます。各年のキャッシュフロー(初期投資はマイナス・売却時はプラス)を入力することで計算されます。

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この記事の監修:ゆうぜん

不動産四冠ホルダー(宅建士・管理業務主任者・マンション管理士・賃貸不動産経営管理士)
e-Gov法令検索国土交通省の公的情報に基づき情報発信しています。

免責事項

本記事は執筆時点の法令・制度に基づきます。個別の判断については専門家にご相談ください。

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この記事を書いた人

宅建士・マンション管理士・管理業務主任者・賃貸不動産経営管理士合格。現在はサラリーマン兼大家業に従事。

不動産資格四冠全て合格した見識、さらに国交省やe-Govの最新統計データを基に情報発信中。

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