📅 情報基準日:2026年5月現在
不動産投資を続けていると、ある時点から「帳簿上は黒字なのに手元のお金が減っていく」状況が訪れます。これが「デッドクロス」です。事前に理解して備えるか、気づかずに資金繰りで苦しむか——知っているかどうかで結果が大きく変わります。
デッドクロスが起きる仕組み
デッドクロスは「ローン元金返済額 > 減価償却費」になった状態です。
- 減価償却費:実際に現金が出ないのに経費になる(節税効果がある)
- ローン元金返済:実際に現金が出ていくのに経費にならない(税務上は費用でない)
購入初年度は「大きな減価償却費 > 元金返済」→ 帳簿上は赤字で節税できる。
年数が経つと「減価償却費が終了(or減少) < 元金返済」→ 帳簿上は黒字で税金が増えるが現金は出ていく。

デッドクロスが発生するタイミングの目安
| 物件種別 | 耐用年数 | デッドクロスの目安時期 |
|---|---|---|
| 木造(新築) | 22年 | 購入から18〜22年頃 |
| 軽量鉄骨(新築) | 19〜27年 | 購入から15〜20年頃 |
| RC造(新築) | 47年 | 購入から25〜35年頃 |
| 築古木造(残存耐用年数短い) | 4〜10年 | 購入から5〜10年で急接近 |
デッドクロスへの対策4選
①発生前に売却する
デッドクロスが近づいてきたタイミングで売却し、次の物件に買い替えることで減価償却費をリセットする戦略です。5〜10年の「回転売買」スタイルで税負担を抑える投資家も多くいます。
②ローンの借り換え・期間延長
ローン返済期間を延長することで月次の元金返済額を減らし、デッドクロスの影響を和らげることができます。金利も下がれば二重のメリットがあります。
③法人化して税率を最適化
法人税率(23.2%・中小法人は15〜23.2%)は個人の所得税(最高45%)より低いため、デッドクロス後に法人化することで税負担を圧縮できます。
④資金をプールしておく
デッドクロス後の税負担増を見越して、節税期間中に手元資金を厚くしておくことも有効な備えです。

FAQ
Q. デッドクロスになると必ず困りますか?
A. CFがプラスを維持できていればすぐに破綻するわけではありません。ただし税金の現金支出が増えるため、資金繰りに余裕がないと苦しくなります。デッドクロスが近づいてきたら売却・借り換え・法人化のいずれかを早めに検討することをおすすめします。
Q. 中古物件で「耐用年数越え」の場合はデッドクロスが早く来ますか?
A. はい。耐用年数を超えた中古物件は短期間(4〜6年)で大きな減価償却費を計上できる反面、減価償却期間が終わるとすぐにデッドクロスが訪れます。出口(売却タイミング)まで含めた計画が特に重要です。
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免責事項
本記事は執筆時点の法令・制度に基づきます。個別の投資判断・税務については専門家(税理士・FP等)にご相談ください。

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