不動産投資のキャッシュフロー計算方法【CF・NOI・CCR】シミュレーション例付きで大家が解説

📅 情報基準日:2026年5月現在

不動産投資で「本当に手元に残るお金」を把握するために不可欠なのがキャッシュフロー(CF)の計算です。利回りではなくCFを軸に判断できるようになると、物件選びの精度が格段に上がります。

目次

キャッシュフロー(CF)の計算ステップ

① 満室家賃収入(GRI)
  − 空室損失(空室率5〜10%目安)
② 実効総収入(EGI)
  − 運営費用(管理費・修繕費・固定資産税・保険等)
③ 純営業収益(NOI)
  − ローン返済(元金+利息)
④ 税引き前CF(BTCF)
  − 所得税(不動産所得に課税)
⑤ 税引き後CF(ATCF)← 実際に手元に残る金額

具体的なシミュレーション例

項目月次年次
満室家賃収入20万円240万円
−空室損失(8%)−1.6万円−19.2万円
−管理委託費(5%)−1万円−12万円
−固定資産税等−1万円−12万円
−修繕費積立(6%)−1.2万円−14.4万円
−保険料−0.25万円−3万円
NOI15万円179.4万円
−ローン返済(3,000万・2%・30年)−11.1万円−133.2万円
税引き前CF3.9万円46.2万円

月3.9万円の税引き前CFは、修繕対応や突発費用を考えると「余裕がある」水準ではありません。自己資金が多いほどローン返済が減り、CFは改善します。

NOI・CCRの使い方

NOI(純営業収益)

NOIはローン返済前の収益力を示します。融資を使わない「現金購入」の場合の収益指標としても使います。

NOI利回り(キャップレート) = NOI ÷ 物件価格 × 100

CCR(自己資本収益率)

CCRは「自己資金に対してどれだけのリターンを得ているか」を示します。レバレッジ効果の評価に使います。

CCR = 税引き前CF ÷ 自己資金 × 100

例:自己資金600万円で税引き前CF年46万円の場合、CCR = 46 ÷ 600 × 100 = 7.7%

FAQ

Q. CFがマイナスでも持ち続ける価値のある物件はありますか?

A. 都心の値上がりが見込める物件では「CFマイナスでも資産価値上昇で補う」という戦略もあります。ただし長期にわたるマイナスCFは自己資金の持ち出しが続き、資金繰りを圧迫します。初心者はまずCFプラスの物件から始めることを推奨します。

Q. 税引き前CFと税引き後CFはどれくらい差がありますか?

A. 課税所得・税率によります。所得税率20〜30%の方なら、税引き前CFの20〜30%が税金として持っていかれる計算です。ただし減価償却費を活用した「節税」により、帳簿上は赤字でも実際のCFはプラスになる状況も作れます。

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この記事の監修:ゆうぜん

不動産四冠ホルダー(宅建士・管理業務主任者・マンション管理士・賃貸不動産経営管理士)
自ら賃貸経営を行う大家として、現場実務の知見と公的データに基づき情報発信しています。

免責事項

本記事は執筆時点の法令・制度に基づきます。個別の投資判断・税務については専門家(税理士・FP等)にご相談ください。

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この記事を書いた人

宅建士・マンション管理士・管理業務主任者・賃貸不動産経営管理士合格。現在はサラリーマン兼大家業に従事。

不動産資格四冠全て合格した見識、さらに国交省やe-Govの最新統計データを基に情報発信中。

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