📅 情報基準日:2026年5月現在
「住宅ローンを組んだら団信に入らないといけないけれど、どれを選べばいいのか」という相談は多いです。団信は万一の時に残された家族を守る重要な保障ですが、特約の種類・保険料・持病がある場合の対応など、複雑な点も多くあります。宅建士として、団信の選び方を詳しく解説します。
団信(団体信用生命保険)とは
団信とは、住宅ローンの借入者が死亡または高度障害状態になった場合に、生命保険会社がローン残高を代わりに返済する保険制度です。民間の住宅ローンでは原則加入必須、フラット35では任意加入となっています。
団信の種類と比較
| 種類 | 保障内容 | 保険料の目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 一般団信 | 死亡・高度障害 | 金利に含まれる(無料) | 最も基本的な保障 |
| 3大疾病特約付 | 死亡・高度障害+がん・急性心筋梗塞・脳卒中 | 金利+0.1〜0.3%程度 | がんで所定の状態になればローン完済 |
| 8大疾病特約付 | 上記+糖尿病・高血圧・肝臓病・腎臓病・慢性膵炎 | 金利+0.2〜0.4%程度 | 生活習慣病もカバー |
| ワイド団信 | 一般団信と同等(持病があっても加入しやすい) | 金利+0.3%程度 | 通常団信に加入できない人向け |
| フラット35(連生団信) | 夫婦どちらが死亡しても全額完済 | 金利+0.18%程度 | ペアローン的な効果をフラット35で実現 |
特約付き団信は必要か?保険料との損益分岐点
3大疾病特約(金利+0.2%)を借入3,000万円・35年で試算すると、追加保険料総額は約90〜120万円になります。がん保険などに別途加入している場合は重複になる可能性があります。既存の生命保険・医療保険の保障内容を確認した上で、必要性を判断してください。
特約付き団信が向いている人
- 現在の生命保険・がん保険が薄い人
- 家族の医療費リスクが高い人(既往症のある家族がいるなど)
- 保険の見直しを面倒に感じ、住宅ローンとまとめて管理したい人
持病がある場合の対処法
通常の団信は健康状態の告知が必要で、持病や既往症がある場合に加入できないことがあります。その場合の選択肢は以下の通りです。
- ワイド団信を選ぶ:通常団信より審査基準が緩く、金利は+0.3%程度
- フラット35(団信任意)を選ぶ:団信なしで借りられる唯一の主要住宅ローン。別途生命保険で代替する
- 加入可能な金融機関を探す:告知内容の審査基準は金融機関ごとに異なる
団信を使わずにフラット35で借りる場合の注意点
フラット35は団信が任意のため、持病がある方や保険料を節約したい方に選ばれます。ただし団信なしの場合、死亡時に残された家族がローンを引き継ぐことになります。その場合は定期生命保険(借入残高に合わせた逓減定期保険など)で補完することが推奨されます。
よくある質問(FAQ)
Q. 団信の告知義務違反をするとどうなりますか?
A. 告知義務違反が発覚した場合、保険金が支払われないだけでなく、契約が解除される可能性があります。持病がある場合は正直に告知し、加入可能な商品を探すことが大切です。
Q. 団信は毎年保険料を払いますか?
A. 民間ローンの団信は通常、金利に含まれているため別途保険料を支払う必要はありません。フラット35の団信は別払いとなります。
Q. 住宅ローン完済後も団信は続きますか?
A. いいえ。団信はローン残高に連動した保険のため、完済と同時に終了します。老後の保障は別途の生命保険で準備する必要があります。
まとめ
- 団信は死亡・高度障害時にローン残高を代わりに返済する保険
- 3大疾病・8大疾病特約は既存保険と重複しないか確認してから加入を検討
- 持病がある場合はワイド団信・フラット35(団信任意)が選択肢
- 団信なしで借りる場合は逓減定期保険などで補完することが必要
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